2009年1月14日

【鳥藤 分店】14時半までの鳥三昧

うまし、あたたかし、鳥の出汁。

つきじ鳥藤 分店

採点: 8.5
寸評: 朝ごはんもあるよ。


寒風どこ吹く風の熱気が築地場外の魅力。

今日のランチは「鳥藤
分店」。築地の鳥肉店「鳥藤(とりとう)」から仕入れた鶏が味わえる。鳥インフルも食ってしまえば、怖くない。


中華そばの井上のすぐ脇、晴海通りから一本入った路地にあり、昼時ともなると、京都・鰻の寝床を思わせる狭い間口にずらりと客が並ぶ。行列というのは何より雄弁な看板ですなあ。

さて、鳥めしを標榜するだけに、メニューは一切が鶏。

ももの照り焼き、そぼろ、ぼんじり(テールですな)、きんかん(排卵前の卵)が乗った鶏弁当/とり重が名物なれど、腹ペコ軍団はゼヒ、これをオーダーしていただきたい。


「親子カレー」850円。


鶏肉屋の親子丼というだけで垂涎ものだが、これにカレーを相盛りする珍品。えぇ~?と思うも、出会いの妙ばかりは、食べてみないと分からない。

親子、カレー、親子、カレーと食べ分けるのもひとつだが、わざわざ一緒にした店の遊びに付き合うほうがよろしい。ひとつのさじに両方すくってほおばること。カレーはやや甘め、ドミグラスのように仕立ててあって、これが親子の卵、鶏肉と絡むと実にまろやかでふくよかな味に進化する。ほめられた仕業ではないが、否定できない美味さがある。

さらに特筆すべきは添え物の鶏スープ。二本足のミルクである。美味し。まろし。あたたかし。冬の胃袋を中から温める滋味。いかん、思い出したら舌の根がキュンとなってしまった。罪深き味。


ここにサイドメニューの鶏カツなどつけた日にはメタボ街道まっしぐらだが、いいじゃない、メタボ街道。行くならゴールまでつっぱしらねば!

ほかに「ぼんじり丼 温玉のせ」などそそられるメニュー。すべて、1000円でおつりがくる。


 
(文責:KI)


■住所■ 中央区築地4-8-6
■電話■ 03-3543-6525
■開店■ 07:30~14:00

 

2008年10月15日

【銀座たんや】らーめんを食べる感覚で

太助だけじゃありません。

銀座たんや 八重洲店

採点: 7.5
寸評: 1000円切るとうれしいが。


メシのあてに、炭火の香りが香ばしい「タン」はたまりません。無性に食べたくなることが。

 

狂牛病騒ぎもいつの話か。本場仙台で覚えた味も完全復活を果たしたようです。そのくせ、どのタン焼き屋も騒ぎで上がった値段を据え置きにしてるのが、どやねん!と思いますが。

 

銀座一丁目から高架脇を昭和通を背にして歩いていくと、味噌ラーメンの有名店「どみそ」が。そこから程近くに、「銀座たんや」の看板。焼き板張りに、調理台をぐるっと囲んだ様子は、さながら焼き鳥屋かラーメンの老舗のような按配。

 

中に入ると炭に脂がはぜた、いい香り。壁にはずらっと焼酎の銘柄が。ハナタレも置いてる辺り、夜は焼酎通の店と見た。

 

さて、メニューは、牛たん定食(普通、中盛り)にとろろ(250円)の有り無し。1200円~2000円まで。太助とかよりは少し安いぐらいか。タン、麦飯(おかわり自由)に、白髪ネギどっさりのテール(タン)スープ。

 

付け合せは、お決まりの味噌漬け長唐辛子と香の物。仙台だと白菜やにんじんを塩にしてグルッと巻いたものが出てくるが、ここのお店は、キャベツを浅漬けてありました。これはこれで悪くなし。

 

タンは焦げ目香ばしく、脂が窪みに光るジューシーさ。特段タレに漬け込んだ様子はないが、少ししょうゆの風味を感じるのは、どういうわけか。とろろは味付け、青海苔を少々。スルスルとこれまたご飯が進むのでした。

 

他には、たんシチューもあって、こちらは900円。麦とろ定食(とうふ付)は750円。1000円札でおつりがくるのはうれしいところ。できれば、たん定食も1000円切りをお願いしたいところですが。それなら加点1.0。


(文責:KI)


■住所■ 中央区八重洲2丁目11-7
■電話■ 03-3271-8075
■開店■ 11:00~22:00

 

2008年7月24日

【鰻 青葉】土用の丑は土曜日とは限らない

風邪は鰻で治す!

鰻 青葉

採点: 8.3
寸評: 男子も満足の量。


雨が降らず、かんかん照りの毎日。そして空調が全く効かないスタジオ、そしてガン冷えの電車や会議室、寝室の往復に、二日酔いを加え、体調不良に。

喉の痛み、発熱、関節の痛み、鼻水...と典型的な夏風邪。でもそんな時は「鰻」

江戸時代より「夏のスタミナ食」として日本のテーブル(当時はちゃぶだい)に並ぶ鰻。老舗の鰻屋が近くにあることもあり、最近は昔より摂取量と香ばしい匂いの吸引量が増えた気がする。

そして昨晩家に帰ったら、夕飯が鰻だった...。私が風邪なのを心配してのメニューか。さすがに明日も食べるから要らない!とは言えず、少し食べた。ちなみに昨日食べた鰻は、祖母の代から取り寄せている浜名湖の鰻。

今日行ったのは、毎日いい匂いのご近所さんじゃなく少し離れた「青葉」。

HPを見ると神戸が本店だそうだ。どうりでおかみさんが関西弁。本日はお仕事仲間に連れてっていただいたので、豪華に3500円の鰻重がいただけることになった。

まず最初に出てきたのは「鰻の肝焼き」。長めの串にたっぷりとたれがまとわりついた肝が焼かれて出てきた。これだけでも風邪がふっとぶ感じである。鰻何本分だろうか?

そしてメインの「鰻重」。いつも行っているご近所さんよりボリューミー!ご近所さんだと男性はちょっと物足りないのだけど、これなら大丈夫。たれの味がしっかり。神戸が本店なので焼きだけかと思いきや、関東風にちゃんと蒸してある感じである。とっても美味しかったのであるが、ちょっとだけ残してしまった。女子には少し多いかもしれない。

で、ひとつだけ残念だったのは、お椀が普通の味噌汁だったことだ。これが肝すいだったら8.8は行ったにちがいない。

デザートのメロン(大きめ)までついて大満足の鰻重であった。

土用の丑の日は非常に混むので、その前か後に行くべし。

二日連続の鰻効果がどうでるか? 風邪が治るか、それとも...むふふ


(文責:MU)


■住所■ 中央区新富町1-5-5 トーア新富マンション105
■電話■ 03-5541-3633
■開店■ 11:30~20:30
■休み■ 日曜日

2008年6月26日

【うまいもん屋】いちげんさんお断り・・・だが?

なじみの客に開かれた、勝手知ったる店。

うまいもん屋

採点: 7.2
寸評: 予習が必要です。


筆者は焼き魚、煮魚、生魚の順に好きだ。とくにざっと塩をしただけの焼き魚を、何もつけずにハフハフと食べるのが大好きだ。

うまいもん屋のサバシオ(鯖の塩焼き)900円は、文字通り、じうじうぷくぷくと焼き脂が乗った状態で差し出される。

そうそう、そうなのですよ♪じうじう言ってないと。

ヒトによっては、そこに醤油をたらして、「じぅぅぅぅぅ・・・」と鎮火する、その香ばしい音が何とも好きだという。僕は何も掛けない派だが、そのキモチ、よく分かる。

背の身から食べ始める。8分焼きしておいたのを出す前に追い焼きしてるのか、脂が下にまわっているが、塩具合がほどよくて、ご飯と合う。パサつきは無し。

鯖の頭付半身は汁気を切った大根おろしを添えて。
大き目のめし茶碗に並盛のご飯。ややかため。
青菜、節の入った切干大根、笹かま2切れ。香の物。
1cm厚のいちょう切り大根と葉、にんじん、ごぼうの豚汁。

どれも「うまー!」というよりは、田舎の親戚が食わせてくれるような懐かしい味で、飽きのこない味・・・というのがふさわしい気がする。


こじんまりした、いかにも居酒屋兼定食屋な店先には屋号の看板と一枚の書付。「初めての方、観光客、お断り」・・・うまいもん童貞はくるな、と書いてある。僕は初めてだったが、気に留めず入店した。厨房から「いらしゃ~!」と大きな声。何の問題もなかった。おそらく誰が入っても何の問題もないだろう。

店内、夜のしながきが少し書いてあるも、昼のメニューはどこにあるのか分からない。常連ですが何か?の体で「いつものやつ」と言おうかと思ったが、ど~んと生魚が出てきても困るので、「サバあります?」と聞いてみた。

魚を出す店なら、まぁ、ある。

「はい、サバシオ!」

あった(笑)


ちゃんと探せばメニューはありそうだが、さして多くも無い感じだから、予習していった方が良さそう。この店には少なくとも4つの昼メニューがあるようだ。

・焼き魚(この日はサバシオ)
・煮つけ(この日はアコウダイ)
・丼もの(マグトロ=まぐろととろろ丼)
・日替わり(この日はキジ丼)

さしみ盛り定食なんかも、あるのかもしれない。


「いちげんおことわり」の他、随所に「携帯通話禁止」「香水禁止」「予約なしはダメ」と禁止事項がペタペタ貼ってある。基本的にはなじみ客を慮ってのことだろうが、管理人のうるさい公園みたいに「禁止!」「ダメ!」を連呼してあるので、束縛を嫌うスナフキンタイプの向きには、それだけで悪い印象を与えかねない。

厨房ではご主人らしき方と奥さんらしき方の2人が終始こぜりあっている。大半は料理や段取りの話なので気にはならないが。

東京メトロ築地駅の八丁堀側出口あがる。餃子の「チャオチャオ」脇路地を入ってすぐ。12時前に入ったらすぐ座れたが、12時を少し回ると一気に混み始めた。


(文責:KI)



■住所■ 中央区築地2丁目10-5   
■電話■ 03-3545-5455
■開店■ 昼 11:00~14:00
       夜 18:00~22:00
■休み■ 基本は土、日、祝日

2008年6月19日

【銀座 十勝屋】夜は鉄板。ランチは、ちょっと見たことない丼で。

お肉なのに、ぺろりといただけてしまう丼。

銀座 十勝屋


採点: 8.2
寸評: めずらしい丼。デザートも○。


イマジカでの編集。昼にさしかかり、メシ行きますか~と繰り出した歌舞伎座界隈。

十中八、九はナイルのムルギランチで気持ちを固めていたところに、「そういえば・・・」の声。

何かと隣を歩くプロデューサー氏の方を向くと、「いや、この辺りに、ルイベ(半凍結)にしたような牛そぼろをのっけて食わせる丼があるらしいんですよ」。

 

牛肉?
そぼろ?
ルイベ?

 

鮎ならあるが、牛のルイベ?それは、面白そう。

件のプロデューサー氏、ササッと電話して、それが歌舞伎座に程近い三原橋の交差点角。東銀座の4番出口すぐそばのビル地下1階にある「十勝屋」であることを突き止める。


十勝屋の名が示すとおり、ベースは十勝牛。その鉄板焼ダイニング。夜は8000~15000円のコース展開をしているようだが、昼時はランチコースのほかに、豚丼を含む手ごろなメニューも提供してくれている。

 

地下への階段を降りると、モダンな鉄板焼きスペースが広がり、カウンターのほかにテーブル席もいくつか。個室もある。13時半を回った時点で、いくつかのテーブルに女性客が。

テーブルの一席に腰をすえると、件のルイベ的丼を頼むことにした。正式な名前は「十勝牛トロ肉山わさびご飯」。デザート付で1500円なり。

さて、程なく出てきた丼。写真がないので恐縮だが、白飯に醤油ベースのタレをからめ、その上に十勝牛の生そぼろがふんだんにまぶされている。その上に散らされたわさびのおろし。

肉の赤身と米の白、その上に散らされたわさび色が、上品にしぐれ盛られたかき氷のように美しい。(札幌月見軒の牛トロライスをご存知の方なら、想像に難くないかも)

味噌汁と香の物、さらに薬味としてとろろがついてくる。こちらは味をみながら、丼に混ぜていただくものらしい。


まずはそのまま丼をお匙ですくっていただくことにした。


ひと口。うむ。おぉ・・・。なんだか「たまごかけご飯」を口にしたようなまろやかな旨さ。タレにはバターらしき香りとコクがあり、ちょうどいい塩梅に生の肉そぼろと絡む。


「これは・・・おいしいです」

どうでもいい感想を漏らしながら、二口、三口と食べ進んだ。わさびと銘打っているが辛味はまったくなし。脂が入るとわさびは香りだけを残すものらしい。それは牛かつの岡田や、ふくはうちのトロかつで知った。

3分の1ほど食べてしまってから、とろろをかけてみた。益々たまごかけご飯の様相を呈してくるが、つるつると啜る感じもまた面白い。ただ、個人的にはいきなり全体にとろろをかけるのではなく、まず素の丼でいただいてから、後半をとろろと合わせるのがいいように感じた。

この辺り、おひつまぶしと同じ要領である。変化が、うまし。


量は女性に合わせてあるのだろう。人にもよるが、男性だと少し物足りないかもしれない。

さて、丼だけでも堪能できたのだが、特筆すべきはデザートである。甘味処のごとく、別の小膳で運ばれてくる、あずきアイスとお茶。

小ぶりのバニラアイスに(おそらく十勝ものだと思われる)塩小豆を練りこんでしあげてあるのだが、これがクリームのコクに、塩アイス的塩梅が絶妙で、なかなかに旨いものだった。カップ販売されていれば、きっとお土産にしたであろう。

場所と素材柄、合わせて1500円だったが、さほど高いと感じなかった。脂の旨味、その使い方に妙あり。


他にも豚丼はじめいくつかのメニューがあったので、別日をみて是非食べてみたいと思った。




(文責:KI)



■住所■ 東京都中央区銀座5-13-19
     デュープレックス銀座タワーB1階(三原橋交差点そば)    
■電話■ 03-3248-1144
■開店■ [ 月~土 ] 昼 11:30~14:00
       [ 月~土 ] 夜 17:30~23:00
■休み■ 日曜日
■ HP ■ 十勝屋

2008年4月 7日

【築地天むす本店】こんなに種類があったんだ!

海老だけが天むすではない

築地天むす本店

採点:8.5
寸評:築地市場の近くにあるメリットを最大限におむすびに乗っける。

 

新大橋通りを横切り、デニーズ横を聖路加方面へ。デニーズ隣の「女王ラーメン(怖)」を左折するとすぐにある「築地天むす本店」。

6畳ほどの小さな店は、小さなかわいい天むすが並ぶショーケースに、イートインスペース(テーブル二つほど)という必要最小限のつくり。

ショーケースには色とりどりのてんぷらが乗った天むすが並ぶ。

あなご天、アスパラ天、まいたけ天、菜の花天、海老天、ホタテ天、茄子天、豚天、かき揚、いか天、たこ天など、無数の天むすが並ぶ。季節を意識した具材も多数ある。

天むすってこんなに種類があったんだ!と感動。いわゆる名古屋の海老天が乗ってる茶色いそれしかしらなかったのだ。

中を割ってみると、ごはんには胡麻がまぶしてあり、具によっては甘めの味噌が中に入っている。海苔は側面だけでなく、底面にまで巻かれており、小さいけれどとても丁寧な作りこみだ。

そしてとてもさっぱりしている。普通の天むすは2~3個食べるともういらない感じだが、これはいくつでもいける。さっぱりした味付けと、小ぶりの大きさがエドはるみ流に言うと「ぐぅぅぅ~!」である。
てんぷらの揚げ方も、とてもいい揚げ具合である。

別メニューでお弁当なんかもおいてある。サイドメニューではポテトサラダや玉子焼きもあった。テイクアウトはできないが、イートインならば青海苔味噌汁も頂けるようだ。

会社でやるちょっとしたパーティやお持たせなんかにももってこいかもしれない。電話かファックスでも注文可。松屋銀座にも入ってるみたい。

(文責:M.U.)


■予算■ 700円程度
■住所■ 新大橋通りを渡って、デニーズの横を聖路加方面へ、デニーズ隣の
     女王ラーメンを左折してすぐ
■電話■ 03-3547-3356(faxも同じ)
■休み■ 日祝
■開店■ 月~土 11:00~19:00(無くなり次第終了)

2007年10月12日

【新三浦の親子丼】これならデイリー?

野口英世でおつりがくる名店の親子丼。

新三浦の親子丼



採点: 7.2
寸評: オレンジのタマゴ。濃いです。

 

今日は和モノが食べたい。かといって、ソバじゃないし、魚でもない気分。そんなときには丼がいいかもしれない。

新三浦は博多の水だき鳥料理店。夜はそれなりに高い。そういうお店って、お昼はかなりお値打ちな料理を出してたりするから、実はねらい目。(板さんは違うだろうけど・・・) 

親子丼はごぼうの香りが素敵な汁物つきで、950円。仕事してあって、脂身(皮)はほとんどなし。オレンジ色の濃厚卵が、これまた濃い目、ややつゆだくのたれと絡めてある。薬味は海苔だけ。個人的には火が通り過ぎてるとも思ったが、全体のバランスがよくて、なかなかの美味。  

客層が夜と違いすぎるせいなのか、たまたまなのか、さほど忙しくもない時間帯だったろうに、客扱いがぞんざいな点が気になった。とくにレジ周り。あれでは、いいうわさを呼ばない。その分を減点すると、6点台か。


(文責:い)

■予算■ 親子丼950円(他は平均1500円ぐらい)
■住所■ 中央区築地1-8-1
■電話■ 03-3541-0811
■休み■ 日祝
■開店■ 昼11:30~14:30
       夜17:00~22:00まで

2007年7月20日

【天辰本店】のっけ定食。

もう一皿キタ!という驚きがある。
天ぷら つきじ天辰(てんたつ)本店


採点: 8.0
寸評: 完食したくなるので、お腹はすかせておく。


メトロの築地駅、本願寺出口。銀座・東銀座を背に、本願寺を右に見ながら海方向へまっすぐ突き当たる。ビルの一階に「天辰」の文字が見える。

昼前にはしっかりと行列ができている。が、回転は早い。

暖簾をくぐると、のん・・・と香ばしい油とタレのかおり。相席当然のシステムなのですすめられるままに着席。こなれた感じがまた下町ランチ的。


さて、メニューにも書いてあるが、ここの名物は「のっけ定食」


インパクトが強いので、店名を「のっけ」と間違えて覚えているヒトが多いが、品の名前だ。先にネタばれさせると、かきあげ天丼にもう一皿、てんぷらの盛り合わせが付いてくるという一品。

先に出てくるかきあげ天丼と味噌汁、香の物で「あぁ、かきあげ天丼なんだ、のっけって」と思い、さほど不思議にも思わず食べていると、もう一皿来る。で、驚く。うれしい方向に。

お初らしき客はほぼ例外なく「え、それも付くの!?」というリアクションをする。1000円切ってるし。

かきあげ天丼は、イカの小角切りが効いた小ぶりの仕上げ。それを醤油の効いた江戸前らしいタレに絡めてある。胃に重たくなくて、食べやすい。

3~4分の1ほど平らげたあたりで、もう一皿の天盛り。こちらもなんちゃってではなく、野菜、海老、きすとひとそろえ。天つゆとおろしでさっぱりと頂く。


油っけでさぞかしこってり?と思いきや、けっこうペロリといってしまう。女性ならご飯は小盛りで。男性ならたいてい普通盛りでも平らげてしまうだろう。その辺りも、歴史と人気でこなれた味の懐がうかがえる。


(文責:い)


■予算■ のっけ1000円弱。他に天丼、天ぷら定食、それぞれに「上」なども。
■住所■ 中央区築地7-11-12
■時間■ 昼は14時45分まで

■電話■ 03-3541-6492
■休み■ 年中無休

2007年6月29日

【金八】キンパチではなく、キンヤ?

こじんまりしたサイズが心地いい肴や。

金八(きんや)


採点: 8.4
寸評: 昼も夜も魚河岸の肴屋。
女性も多い。


築地1丁目に、鰻の宮川本店がある。その正面の路地には
大通りに抜けるまで、いくつか美味い店が軒を連ねている。

金八さんは、そのうちの一軒だ。名前が名前なのでちょっと
クスッと来て躊躇してしまう(先代の名前が由来だとか)が
中に入ると、いい意味で裏切られる。

壁一面に手書きの肴。かつをの字も躍っていた。
時期、時期の魚河岸から届いた海鮮がもっぱら。
これはほとんどが夜の部。調子のいい酒とあわせれば
さぞかし美味かろう品書きがこれみよがしにはってある。
じゅるる。

座席は掘りごたつのようになっていて、差し向かい4人席が
3セットほど。後はカウンター。独り酒ならこちらか。厨房まで
声が届くので、小人数でこじんまり呑み食いするにはちょうど
いい。

昼は焼魚(銀ムツのカマとか)と麦とろ、カレイの煮付けはもちろん、
ミックスフライ、まぐろの中おち丼なんてものがある。

焼き、煮付け、刺身と各々美味いのだが、
今回は、名代、魚がし丼。

飯の上にうっすら海苔をして、活きのいいホタテ、エンガワ、
甘エビ、マグロの中おちをたたいたの、などが特製のタレと
からんだ態で紅白揃い踏み。どかっと出てくる。
ちなみに丼のタネは中おちはそのままに、白物が差しかわる。
ハマチやイカになることもある。

ほどよく馴染んだタレのせいか、身がとろりとして、甘みが
際立つ。

ここにお好みでワサビをといたゴマダレをかけるのだが、
これが進む。実は筆者、生臭ものが一切ダメ。でも、
この丼は食える。

さすが毎朝ターレットに乗った魚が築地市場から
運び込まれているだけある。


さて。
丼いっぱいに味噌汁、香の物、少し江戸風味のしょっからい
きんぴらがついて、昼のお会計は1000円なり。

全てを胃の府におさめるまで、10分かからず。
うん、美味い^-^

 

(文責:い)


■予算■ 定食は全て1000円
■住所■ 中央区築地2-9-2
■電話■ 03-3543-0639
■休み■ 調査中
■開店■ 調査中
:店が狭いので昼時は入れないことも。

2007年6月28日

【いけ田】ハンドパワーで鶏料理

とり料理の定食が食べたかったら。

食彩浪漫 いけ田


採点: 7.8
寸評: なぜかご主人はハンドパワーで有名



夏はトリ料理。

昼も夜も食べられる、トリ料理が名物のお店。

ちなみに看板は「いけ田」って読みづらい。

川け田に見える。

オススメは、油林鶏定食。

から揚げも美味し。

今日何食べる?食欲は普通にあり。

なんて時にどうぞ。

十分期待にこたえてくれます。

 

今日は、トリだけに、さっぱりした文章で。


追伸:ご主人のハンドパワーについてはこちら


(文責:い)


■予算■ 定食は1000円前後(ご飯小盛で50円引き)
■住所■ 中央区銀座4-14-8
■電話■ 03-3543-3077
■休み■ 調査中
■開店■ 調査中

2007年6月11日

【宮川本廛】土用のうなぎに(ちなみに土曜日は休みです)

築地のうなぎ
割烹 宮川本廛(ほんてん)


採点: 8.5
寸評: 灯台下暗し

 

ご近所さんであり、昼・夜にもなるとその香ばしいかほりで妄想の白飯をかきこむという恩恵に預かっている「鰻・宮川本廛」。

某飲料の仕事でお世話になったロスのプロデューサーが、
日本に帰国するというので、リクエストを聞いたところ「鰻!」と即答されたので、自分の希望もあり、お隣さんに初潜入。

創業は明治26年(1893)の老舗の鰻割烹のお店だけあり、一見は寄せ付けないような門構え。値段だってわからない。とあって今までちょっと入れなかった。

約束の時間に店に入る。めちゃ混み。しかもなんか庶民的な雰囲気。あ、な~んだ。普通の鰻屋さんじゃん。プロデューサーの予約のおかげですんなり入れて窓際の席に着席。

いつもは店の下から見上げるだけの宮川だったが、窓際のその席からの景色は、なんだかとても夏の風情を感じた。


夏、新緑、鰻、クーラーなし。
江戸の初夏な感じ~。
とまあ、ひとしきりハードを堪能したところで、肝心のソフトだ。

鰻重メニューは4種類ほどある。たしか「い」「ろ」「は」「に」的なメニュー構成だった気がする。もちろん「に」になるにつれ特上になっていき、さらに「に」だけは肝すいがつく。

差はなにか?と伺うと「量ですねー」とおばはん。

「量じゃないだろー。鰻のクオリティだろー」と思いつつ「に」を注文。ちなみに「に」以下でも肝すいはプラス200円で注文できるので、あまり関係ない。肝のでかさが違ったりして…?

5ヶ月ぶりのつもりつもった話で、待ち時間はそんなには苦痛ではなかったのだが、実は30分くらい待たされた。昼時なのでいたしかたないが…。あとで調べてみると、注文を受けてから鰻をさばくので、基本、時間がかかるらしい。さすがです。

しばらく待って、いよいよ「に」様登場。
さすが「に」様。
ちょっと上等な塗りの器に入っておな~り~。
も~この蓋をあける瞬間が至福なのよねー。
そしてご対面。
量、普通じゃ~ん。とちょっとほっとした。

実は昔、地方の鰻屋でいい気になって特上を頼んだら、3段鰻重が出てきて食べるのに四苦八苦したのだ。上段を食べてもあと2段あるという幸せ感&絶望感が背中あわせの鰻のミルフィーユ。手間暇かけて作られたそのミルフィーユを残すというのは失礼にあたる…と思いつつも友人に残り1.5段は託した時の罪悪感。

話は戻り、さすが老舗。とても基本形の鰻重だ。基本だからこその仕事である。箸を入れるとふっくらとした鰻からジューシーな旨みがあふれ出す。

そしてたれ。たれは甘辛いというよりは、甘みがそんなにないすっきりとした醤油味。鰻+旨み+たれ+ごはんという最高の連携プレーが、口の中で炸裂する。

蒸した鰻は、歯がなくっても大丈夫。鰻が若者からお年寄りまで楽しめるのはこのやわらかさ故か…?

時々山椒をふったりして、違う味を堪能した。

ダイエット中だったので、完食はやめようと思っていたが、思いはあっさりと打ち砕かれて完食。なんだったらミルフィーユになっててもいーよ!くらいの美味しさでありました。

毎日近くにいると見えないものってあるよね…


(文責う)


■予算■2000円~
■住所■中央区築地1-4-6  宮川本店ビル 
■電話■03-3541-1292  
■開店■平日11:30〜14:00(L.O.13:30)17:00~22:30
■休み■土曜日
■URL■
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13002304/

2007年5月24日

【浅見】昼にいただく天然鯛茶漬け。

友達が来たら、いつも行くんですけど。

銀座 あさみの鯛茶漬け♪

採点: 8.2
寸評: オトナになったら、食べとかないと。


あさみの鯛茶漬け、好きです。

やっぱりね、鯛といったら、魚の王様ですよ。食べたら理屈ぬきに、なんとなく晴れがましい気分になる。

割烹で食べてるってのも、あるんでしょうね。大人になったな~って感じするんですよね。カウンターの向こうで寡黙に仕事してる職人さんの手元みながら、それ、美味そうね。僕にも頂戴・・・とかね。


鯛は天然ものをやや小ぶり、細切りにそろえてあります。程よく締まって、コリコリと、甘い。そこに胡麻・胡桃・カシューナッツをタマリで溶いた胡麻ダレを掛けてあり、これがまたコク豊か。

椀に盛られたアツアツご飯に、鯛を数切れ。さわやかなおろし山葵をちょんと乗っけてご飯をかきこむ幸せ。歯ごたえと、香りの鮮やかさ。

これで一杯行った後、おもむろにお代わりを所望。残り半分の切り身、タレを豪快に全部ぶっかけて、煎茶の熱いところをまわしかけるのが、流れ。

煎茶には鯛と穀物の旨味が溶け出してるものだから、それ自体が上質のお出汁になってます。この出汁がほどよく脂も出てまったり湯熱の通った鯛や米と絡んでもはや卑怯。日本人殺し。

香の物に、食後の甘味もついて、1500円。築地のサラリーマンなら、これぐらいは払っとけ。 


さて、当然のことながら、昼は激戦。予約必。ひょいっと行けたらラッキーぐらいのつもりで。どうしても鯛茶漬け食べたいんら~!というときは、近くに竹葉亭があります。ここならたいてい座れれるでしょう。500円アップですが。

腹いっぱい食べたいときは大手町にある築地「錦水」の鯛茶です。 



(文責:い)


■予算■ お昼の鯛茶漬け1500円
■住所■ 中央区銀座8-16-6 ときわぎ館1F
■電話■ 03-5565-1606
■休み■ 日祝
■開店■ 昼11:30~14:00(LO)
       夜17:00~22:00(LO)

【割烹おさき】本当は8.0あげたいけど天ぷらで-0.5

茶飯と書いて、チャーハンと読みたい。

割烹 おさき


採点:7.5
寸評: 夜に来てみたい



一人で食べれる静かな場所を探していたら、お近所プロダクションのお友達PRが教えてくれた。

場所は歌舞伎座真裏。格子戸を開け、石畳を数歩歩くと質素な店の玄関にたどり着く。

中に入るといい感じに使い古されて角のとれた小さなカウンター。7人も入ればいっぱいだろうか。2階にも7〜8人くらい入れる座敷があるようだ。

メニューは焼き魚定食(明太子入りさんまor銀むつの味噌漬け)・てんぷら定食・松花堂弁当。

私はさんま。友人は銀むつと単品でてんぷら盛り合わせを頼む。焼き魚は常にこの2種類らしい。白菜の漬物、ご飯(おかわり自由)、味噌汁が出てくる。さん まは中にめんたいこがぎっしり入っていて、お酒のつまみにももってこいの味だ。めんたいこ入りさんまは初めてだったので、いたく感激。さんま自体も少しみ りん干し状になっているので、ごはんがすすむすすむ。

てんぷらはいたって普通。てんぷら揚げ時はカウンターがめちゃめちゃ暑いのでハンカチの
ご用意を。大将一人に、女将さん一人なので、混雑時は少してんぱり気味で、女将の態度に
いらっとするが我慢。

魚竹のように狭くないので、一人でゆっくりしたい時にはおすすめ。銀座の割烹にしては背伸びしていない感じがいいかもしれない。是非夜も試してみたい店だ。

 

(文責:う)




■予算■ 900円(焼き魚定食)
■住所■ 中央区銀座4−12−4
■電話■ 03-3541-9601
■開店■ 平日11:30〜14:00(L.O.13:30)17:00〜22:30
■休み■ 日祝定休(土曜はランチなし)
■URL■http://www.kappo-osaki.com/

2007年4月23日

【魚竹】う~ん、魚食べた~♪という満足感

こういうお店を知ってるかどうかで、食生活は変わる

魚竹の焼き魚定食+なかおち♪


採点: 8.8
寸評: 味とシズルとコストパフォーマンス。


30歳を超えると途端に魚が美味しくなる。これ、なんででしょうね。同じサクッと食べるのであっても、パスタやらーめんじゃなく、魚が食べたくなるんですね。築地付近に勤めていれば、昼に魚といえば、魚竹になります。いまさら・・・でしょうか(笑) もしご存知ない方もおられるとアレなんで、あらためてご紹介。

旧電通本社ビル(現電通テック)と築地警察の間の道を築地方面へ行けば、1間に満たない入り口に、少しく行列のある店が見つかると思います。それが、魚竹(うおたけ)さん。

10席ほどのカウンター席のみ、しかも昼時は終始満員なので、連れ立って行ってもバラ座りになるのは必至。でも、カウンター越しにご主人たちの手早い仕事を見ながら、魚けぶりの香ばしさを嗅ぎながらの食事は、会話がなくともウキウキさせてくれる雰囲気があります。

築地仕入れの、シャケ、ワラサ、ブリ。塩焼き、照り焼き、煮付け。サイドメニューにはポテサラや明太子もありますが、ここの名物は、マグロのなかおちです。スプーンですくったようなモロ身と多少のブツが片手盛りサイズで登場。生魚がどちらかといえばNGの記者もこれはぺロッといただけるんです。

オススメのコンビネーションは焼き+ご飯やや大盛+なかおち。奥のお母さんに、ワラサ、ややオモ、なかおちで!とつぶやけば後は発言無用。程よい塩味の味噌汁と香の物もついて、「あ~、今日はうまい魚食べた~♪」という満足感に浸れます。腹ペコ諸氏には、納豆をプラスという手も。ご飯の炊き具合も素敵なので、おそらくスルっと入っちゃうでしょう。

さて、昼の部がつとに有名な魚竹ですけれども、ぜひ、夜の部も。予約は必。かく言う記者も2度だけ行ったのみ。あとは満席御礼でNG。18時ぐらいから腰をすえて、その日のオススメから数品を目の前に並べれば、割り箸まで美味く感じるシズルです。何より、お財布にやさしいのです。



(文責:い)



■予算■ 1000~1800円
■住所■ 中央区築地1-9-1
■電話■ 03-3541-0168
■休み■ 土・日
■開店■ 11:00~14:00  17:00~22:00
■地図■ tadabuMAP